
こんちはニッチマンです。
犬や猫って好きですか?ニッチマンも飼いたいのですが、ちょっと家を空けることも多くて飼ったら不幸になるので飼えません。。。にゃんこのお腹にもふりたい・・
さて、そんなにゃんこですが、ひょんなことから大怪我や病気になってしまいます。
中には命に関わる事もあって、様々な事情で飼い主が飼育を諦めてしまうケースもあるのだとか・・・その悲しい結果として『安楽死』を選択する方もいるという事実。。。
金銭面や障害を負ったまま生かされるのは幸せなのか?などいろんな考えがあるのですが、今回アンビリバボーでは破傷風を負ったピットブルと引き取った獣医の感動の物語が紹介されていました。
獣医のアリ-とピットブルのバニーの出会い
この物語の主役は獣医のアリ-・トンプソンとピットブルのバニー。2人は今年2020年の4月15日に初めて出会うことになります。
アリ-はフロリダ州のマナティ群ブレーデントンの街で獣医を営んでいました。彼女のもとに連れてこられた雌のピットブルこそ、後にバニーと名付けられる生後13週の小さい子犬でした。
子犬は口を固く閉じ、瞼をひきつらせ、体が硬直して動かない様をみて、アリ-は破傷風の疑いがあると診断。
人間にも恐ろしい病気である破傷風。当然ちいさい子犬にとっても致命的な病でした。感染後の生存率は30%~50%と言われ、重症化すれば高確率で死に至る病。
当然、ペットの治療費は保険を使っても高額なことが多く、この子犬の飼い主は高額な治療費の支払いをする事ができないと子犬の安楽死を希望したのです。
アリ-は飼い主にどうにか子犬の命を諦めないで欲しいという願いを持っていましたが、それぞれの事情で飼い主も決断した事は理解していました。
そこでアリ-はこの破傷風のピットブルを引き取り、彼女に『バニー』を名前を与え、献身的な治療をすることを決意し、飼い主にある条件をつけて治療をしました。
その条件は『助かった場合は犬の所有権を放棄すること』。これは安楽死を選ばざるを得なかった飼い主の元では、一度命が助かったとはいえ、次がない可能性を考えての事だったのかもしれません。
バニーの破傷風の治療
バニーの治療は簡単なものではありませんでした。破傷風の症状で、光や音に敏感に反応してしまい、それが体の筋肉の硬直を促して病状の悪化の心配がある為、バニーに環境をあわせる必要がありました。
バニーにアイマスクをつけ、自宅の薄暗い静かなところで治療を始め、最初の頃は寝ずの看病をしていました。
24時間体制でバニーにストレスがかからない様にモニターで観察し、自分では餌を取ることもできないバニーにシリンジ(でっかい注射器みたいな物)で栄養剤をあたえ、点滴をするなどの看病を懸命にしました。
通常、バニーのような破傷風の重度の症状がでると24時間体制でスタッフも数人がかりで当たるの普通でその医療費は平均で100万~150万ほどの高額。この為、元の所有者も諦めざるを得なかった事情があります。
アリ-は自ら硬直したバニーの体をマッサージしたり、下痢と便秘を繰り返す彼女の体の衛生的に保つためにこまめに拭き取りなどをしてやりました。
治療開始から5日ほどは本当にバニーは弱りきっており、治療行為をすることに迷いが出たほどだったそうです。アリ-自身も精神的にも肉体的にも疲れた状況だったのですが、夫のマットさんの助けとバニー自身の懸命に生きようとする姿がアリ-を支えていました。
治療から18日目、少しずつ回復していき、アリーの補助で少しずつリハビリを行っていましたが、なかなか立つ事もままならない状態でした。しかし20日目にはいり、アリ-が外出から帰ってくるとバニーは自らの身体を起こして立ち上がり、アリ-を迎え入れたのです。
それをみたアリ-は『この子はなんて強い子なの!』と感激しました。その後、順調に回復を続け少しずつ元気な姿を取り戻したバニー。
そのままアリ-の元へ引き取られ、現在も幸せに過ごしているとのことです。アリ-さんは獣医という仕事柄、どうしようもない症状の子を看取って来ているはずです。
バニーは『どんなに辛くてもけっしてあきらめない』姿を見せて、教えてくれたとアリーさん。彼女のInstagramでは元気なバニーの姿が写っており、多くのフォロワーも勇気をもらっているとのことです。
アリ-とバニーのインスタグラム
『バニーはとても美しいですね!世の中にはまだいい人がいると知れて良かった!貴方は素敵な心の持ち主です。一度は地獄のような状態だったけど、あなた達は本当に素晴らしい!』
Instagramでは元気になったバニーの姿が見られ、多くの人から彼女の運命的なアリ-との出会いと彼女たちが成し遂げた生きることのチカラを称賛するコメントに溢れていました。
まとめ
以上で破傷風のピットブルのバニーとアリ-のお話についてでした。獣医である以上、同じ様な境遇の子は何回か見ていると思います。その中でバニーが選ばれたのは運命的な出会いだったからなのかもしれませんね。
時々、こういうのを『偽善的』という批判をする方いますが、ニッチマンはその人が救いたい時に救える人や動物がいるなら救うのは尊いと思います。