
こんちは、ニッチマンです。
パラグライダーってやったことあります?
ニッチマンは小学生くらいのときに一度だけ。
といっても、地上5mくらいを『浮いた』だけ
なんですけど、それでも心臓の鼓動が高くなる
ほどの興奮を今でも覚えています。
ハマると間違いなく面白いですよね。
そんなパラグライダーで信じられないことが
起きたのです。
2007年の2月16日にあった2月20日に
本戦であるオーストラリアパラグライダー世界
選手権の前哨戦でのお話です。
2007年2月14日オーストラリアパラグライダー世界選手権前哨戦でのストームセル事故
パラグライダーの世界選手権がオーストラリア
で開催される運びとなり、その前哨戦として
本戦の6日前の2月14日にあった試合で起きた
事故について調べていきます。(海外の情報だと
2月16日になってた、、どっちだろ?)
事故の被害者は?エワ・ウィスニエルスカとゾンピン
この事故で主な被害にあったのは2名。
世界的なパラグライダー選手である
エワ・ウィスニエルスカ(以下エワ)。
彼女はドイツのパラグライダーチャンプで
幾度となく優勝をしている実力者。
もうひとりは中国の選手。
中国出身の42歳のZhongpin(ゾンピンと読む
のかな?)さん。性別不明。
エワは奇跡的に生還。しかし中国選手は
残念なことにこの世を去っています。
彼(彼女)はスタート位置から約50マイル離れた
地点で寒さと酸素不足のために死亡が確認
されています(アンビリバボーでは落雷に
あって死去とあった)
事故当時の状況は?
スタートから30分後、トップ集団を走るエワと
ゾンピン。二人デットヒートを繰り広げて
いました。
前方には発達した雲を確認できたのですが
ここで下降するかそのまま突っ込むかの
2択を選手は選ばなければなりませんでした。
その時首位を走っていたゾンピンは雲の脇を
すり抜けようとそのまま進み、それをみた
エワも並んで追いかけます。
その時、二人を予想だにしないことが襲います。
ストームセルの上昇気流で高度約10000mまで上昇した
ストームセル(降雨セル)によって発生
したダウンバーストと対になる上昇気流
によって一気に高度約10000mへ
と二人を持ち上げます。
これはエベレストをわずか15分で登頂した
ことと同義であり、人体にかかる負担は想像
を絶します。
周りの気温はマイナス50度。その状態でほぼ
一時間エワは空中をさまよい続けました。
パラグライダー用のスーツにも氷が付き
体温はどんどん奪われていきます。
当時のことをエワはこう語ります。
「グライダーは登り続け、何も見えませんでした」
「それから暗くなった。すでに揺れていて、
すべてが濡れていて、すべての機器が凍って
いた。そして、周りの稲妻を聞くことができ
た…そして、祈ることしかできませんでした」
エワの生還、なぜ彼女は生きて帰って来られたか?
彼女はその後、上昇気流の枠から外れ、
高度1500フィート(約450m)で意識を
とりもどし降下して一命をとりとめました。
なぜ彼女が助かったのか?それは医学的には
奇跡としか言えない事が起きていた
そうです。
エワは上昇気流に飲まれ、一気に減圧された
為に意識を失っていました。
この状況が幸いし彼女の体はある種のリラックス
状態へと入り、少ない酸素でも生命を維持できる
状態だったのではないか?ということ。
同じ事故で亡くなられたゾンピン氏はもしか
したら意識を保ったまま凍死してしまい、激突
してしまたのかもしれません。
たまたま意識を失い、意識を取り戻せたこと
でエワは無事に生きて帰る事ができたようです。
エワのその後は?
なんと、こんな事故にあってもまだ
彼女は空へ戻ることを選んだようです。
そしてパラグライディングのコーチ兼経営者
として個人開発のコースを提供する会社の
社長をしているそうです。
まとめ
とこんな感じでした。エワのチームからも
降下の指示は出ていたそうですが、やはり勝ちに
行きたい気持ちが勝ったのか、彼女は突っ込んで
いった末の事故でした。
自然を相手にするアクティビティスポーツは
登山であれセーリングであれ、ちょっとの判断が
命にかかわってくるので魅力的ながら怖いですね。
ほなまたの~