こんちはニッチマンです。
１９９４年の１２月に沖縄上空１万メートル
で起きた時限爆弾を用いた航空機爆破事件を
ご存知でしょうか？
ワールド極限ミステリー他、ミステリー系の
番組で過去に何度か取り上げられている事件
なので知ってる人も多いと思うのですが意外と
知らないって人もいます。
今回は沖縄上空１万メートルで起きた時限爆弾
が爆発。奇跡的に着陸できたこの事件について
まとめてみたました。
フィリピン航空４３４便時限爆弾事件
１９９４年１２月１１日、師走に入り正月へ
向かい一年を締めくくる準備をする時に起きた
事件。
フィリピンマニラ ニノイ・アキノ空港から
セブ国際空港を経由して新東京国際空港へむ
かうフィリピン航空４３４便で起きた。
犯人により座席下にあるライフジャケットを
本来なら置く場所に仕掛けられた時限爆弾に
よって日本標準時午前１１時４３分に沖縄上
空約１万メートルで爆弾が爆発。
座席に座っていた当時２４歳の農機具メーカー
の社員の男性が即死。
その周囲の乗客約１０名も負傷。
爆発により床に２０センチほどの穴が空いた。
その後、アンコントロールに陥るかとおもわれた
が無事に沖縄本島の那覇空港に着陸している。
１９９４年沖縄上空フィリピン航空４３４爆破事件の犯人ラムジ・ユセフ
この事件の犯人は１９９３年世界貿易センター
ビル爆破事件の犯人グループの一人で有る事が
知られています。
９１１とは別の事件ですね。
男の名はラムジ・ユセフ。アルカイダの
構成員の一人で大規模な航空機テロ『ボ
ジンカ計画』を起こす為の予行演習とし
て同事件を計画、実行に起こしたと見られて
います。
ボジンカ計画とは主にアジアからアメリカ
へ向かう航空機に爆弾を設置して爆破する
という恐ろしい計画。
成田・ソウル・台北・香港・バンコク・シ
シンガポール・マニラがその標的に選ばれ
ている。
本計画ではフィリピン航空４３４の事件に
使用されている爆弾の１０倍の威力のもの
を使用する予定だった。
この計画の予行演習では爆弾を機内に持ち
込めるかを試したという。
ラムジ・ユセフはその後国際指名手配を受け
１９９５年にパキスタンのイスラマバード
で逮捕されている。
現在は終身刑で服役中。
１９９４年フィリピン航空４３４時限爆弾事件は何故被害が少なかったのか？
高度１万メートル付近で爆破となると
通常は絶望的な状況。
この事件、直接的な死傷者が一人という
奇跡的な数字となっています。
唯一の被害者の方のご冥福をお祈り申し
あげます。
予行演習として爆弾の爆薬の量が少なく
運良く床に穴が空いたが外壁までには
達していなかった。
もう一つ、実はもう一つ大きな偶然が
働いていた。
同型機のボーイング７４７の燃料タンク
は通常、爆破された座席の真下に位置し
ているのだが、この４３４便は改修が
行われ、燃料タンクの位置が２列分ほ
どずれていた。
本来の目的は燃料タンクに引火させて
大爆発を引き起こす予定だったとおも
われるが改修機であった事も幸運だった
といえる。
また唯一の被害者男性が座っていた事で
外壁へのダメージを抑えることで外壁の
穴が開かなかったという専門家の話もあ
った。
とはいえ、爆弾の影響は操縦系にダメージ
を与え、方向蛇の自由の効かない状況を
生み出した。
それをエンジン出力のコントロールで
補えるパイロットが搭乗していたのも
幸運といえる。
１９９４年フィリピン航空４３４便時限爆弾事件のその後
フィリピン航空４３４便時限爆弾事件のその後
は４３４便は貨物機として活躍。
この当時、ラムジ・ユセフが所属している
アルカイーダはまだ世界の脅威と認識されて
いませんでした。
このフィリピン航空４３４時限爆弾事件で
もし警備を強化していたらあの２０１１年
の事件は起きなかったのでは？という専門家
もいてるそうです。
まとめ
１９９４年沖縄上空で日本人２９４名が
巻き込まれた航空機事故はフィリピン航空
４３４便時限爆弾事故。
日本人１名の死傷者と１０人以上の負傷者を
出しながらも多くの被害者が助かった。
犯人はアルカイダの構成員の一人で大規模な
同時多発テロの予行演習をこの事件でおこな
っていたと見られる。
現在は逮捕されて終身刑に服している。
以上となります！