こんちはニッチマンです。
フジテレビのノンフィクションで草刈健太郎さんという方が登場します。彼の妹さんが2005年にアメリカ・ロサンゼルスで殺害にあったにも関わらず、彼は前科者の受け入れを行っている企業の社長。
かつて罪を犯し、刑務所や少年院から出てきた人物の身元を引き受け、仕事と住居を提供し「親代わり」になっている男がいる。出所しても、2人に1人は再犯してしまうという現在、「お金」と「寝る場所」がないから犯罪に走る…という現実がある。「仕事」と「住む家」があれば、人は罪を犯さないとその男は信じ、再犯防止活動に精力的に取り組んでいる。 大阪で会社の社長を務める、草刈健太郎(47歳)。罪を犯した人間の採用面接を行なうために訪れた全国の刑務所・少年院は50カ所を超える。 もちろん、仕事と住む家を与えたからといって、全員が更生できるわけではない。 裏切られても、決してあきらめず、元犯罪者の支援に取り組むのには深い理由が…。 15年前、最愛の妹を留学先のロサンゼルスで殺されたのだ。犯人はアメリカ人の夫。 犯罪被害者の遺族となった草刈がなぜ、元受刑者の更生に懸命になるのか。その理由を草刈はこう語る…『加害者を減らせば、妹のような被害者も少なくなる。この取り組みは妹にやれと言われている気がする』 しかし、現実は厳しく、今まで18人を採用してきたが、10人以上はすでに、自分のもとを離れていった。中には再犯に走ってしまった者もいる。 誰よりも犯罪を憎む男が選んだ険しい道程を見つめた…
その心のうちは常に葛藤があるのは想像に難くないと思います。この予告を読むまで2005年にその様な事件があったことすら知りませんでした。
当時は個人的に忙しい時期だったこともあるのですが、人一人異国の地でなくなった事件で日本で全く触れない事はないと思うので、見逃していたのだと思います。
改めてどういった事件だったのか?事件を過去にしない為にも調べてみました。
※一部海外のサイトを翻訳機能を使って参考にしていますので誤訳の可能性があることをご留意くださいませ。
2005年ロサンゼルス日本人留学生草刈副子さんが殺害される。
2005年の12月2日、ロサンゼルスのウェストハリウッドの一室で当時25歳の草刈副子さんが夫のチェイス・フラムエッジによって殺害された事件。
被害者となった副子さんは脚本家の勉強の為に留学。当時の夫で犯人のチェイスとも結婚して数ヶ月での出来事だったようです。
死因は背中や胸に複数のナイフによる刺傷。残酷にも何回も刺した跡があったそうです。この様な残虐な行為ができた犯人のチェイスブラムエッジとはどんな人物なのか?
犯人のチェイス・ブラムレッジは元俳優で音響担当だった。
もう既に15年の月日が・・・と言っても遺族には『まだ15年』ですし、おそらく永遠に風化することはないでしょう。ですが、情報は風化していってしまいます。
ネット上のキャッシュにも余り残ってる情報はなかったのですが、調べられる限りみてみると、彼は元俳優であり、映画にも出演していた『The Killer Within Me※』や『Y.M.I※』などに出演。
また音響関係の仕事(ブームオペレーター)をしていたとされる。また彼自身も脚本家を目指していたと思われ、副子さんと共に『映画学生』であったと海外誌では報じられていました。
また、当時は『myspace』というSNSサイトに自分のページを持っており頻繁にログインをしていたとのこと。
ブラムレッジの名の通り、カンザス州に深く根付いた家系の出身で裕福ではあったといわれている。
※海外誌の情報で上記2本の映画に出演とありましたが『The Killer Within Me』は年代が合いませんでした。2010年は絶対に無理ですし、その前は1976年作との事です。
『Y.M.I』についても2004年にそれらしい作品はあったのですが彼の名前を見つけるのは不可能でした。
犯行の動機は?
この事件は結論から言えば喧嘩の延長線でこじれてしまった・・・・ということが背景にあったそうです。チェイスの日頃の言動や行動は周囲の人間からは『喧嘩もなく生活していた』と映ったようですが、その後に妻と喧嘩した時に書いた手紙のやりとり等で少しだけその様子が伺えた。そこには苛烈な性格であったと示唆出来る内容もあったようだ。
DVなどの状況証拠は周囲の人からの情報もなかったが、手紙には傷を負わせてすまなかったと謝罪の言葉も記されており、この事から恒常的でないにせよ残忍な行動を取っていたと示唆できる状況証拠もいくつか挙がっていたらしい。
また殺害の数日前には友人に『彼女にうんざりしている』と話していたり、『彼女への不満を公然と表現していた』という表現もあったそうだ。
チェイス・ブラムレッジの裁判
判決は2009年に最初の判決として第二級殺人罪の罪が下りました。検察は第一級殺人罪をを求めましたが、弁護側は躁うつ病の薬の影響を考慮した判断を求め過失致死を主張していました。精神的に正常であるか否かの判断が注目された裁判でしたが『通常の判断が可能な精神状態であった』と判断され有罪が確定。この時の罰は州刑務所で16年の懲役刑。
つまり、間もなく釈放されるということです。2019年に仮釈放の審査がありましたが更生されていないとの判断で仮釈放は取り消しになっています。
しかし懲役刑自体の終了も間もなくとなるこの事件。遺族としてはやはりやりきれない気持ちでいっぱいなのだと思います。
まとめ
過去に起きた事件を調べてみました。詳しい情報は近年の事件の様にたくさんの情報があるわけではなかったですが、その状況の異常さは十分に伝わってきます。被害者の親族でありながら前科者の更生、そして犯罪の減少の為に受け入れ先として会社を開放している草刈健太郎さんの活動は素晴らしいと思うのと同じくらい心がチクチクしてしまいます。以上です。